こんにちは！
今回は、画像のファイル形式であるPNG（.png）とJPEG（.jpg または .jpeg）について解説していきます！
どちらもよく使われるファイル形式ですが、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。また、それぞれどんな画像に向いているのでしょうか？
それでは早速、それぞれの形式の特徴から見ていきましょう！
PNGとは
PNG（「ピング」または「ピン」、Portable Network Graphics）とは、コンピューターで画像を扱う際に使うファイル形式です。拡張子には「.png」が使われています。
画像を扱うファイル形式としては比較的新しく、GIFというファイル形式の後継になるように開発されました。
現在では、イラストなどを保存する際によく使われます。
JPEGとは
JPEG（ジェイペグ、Joint Photographic Experts Group）とは、画像ファイルを圧縮する方式です。拡張子には「.jpg」や「.jpeg」が使われています。
PNGより前に開発されましたが、現在でも広く使われており、特に写真を保存する際によく使われています。
PNGの特徴
可逆圧縮
PNGは可逆圧縮形式のファイル形式です。
可逆圧縮形式は、ファイルサイズは大きめですが、もとの画像を劣化させることなく保存することができるという特徴があります。
そのため、何度も画像を加工する場合や画質を劣化させたくない場合に向いています。
透過が可能
PNG形式は透明を表現することができます。PNGの画像を重ね合わせたり、合成したりしやすくなっています。
そのため、重ね合わせることが多いイラストを扱う際によく使われています。
色の境目がはっきりしている画像が得意
PNGの圧縮方法ははJPEGと比べて色の境界がはっきりとしている画像に向いています。そのため、イラストの保存や、Webサイトのスクリーンショットのような「同じ色が続く背景＋文字」のような画像の保存に向いており、それらの用途によく使われています。
JPEGの特徴
非可逆圧縮
JPEGがPNGとは違い非可逆圧縮形式です。つまり、JPEG形式で保存すると画像はいくらか劣化します。
これだけを聞くとデメリットのように聞こえますが、メリットもあります。
それはファイルサイズを大幅に小さくできることです。
圧縮率を大きくすればするほどファイルサイズは小さくなりますが、その分画像の劣化度合いは大きくなります。
JPEG形式で圧縮率を大きくするとJPEG特有の「ブロックノイズ」というものが目立つようになります。これはJPEGが小さなブロック単位で圧縮しており、圧縮率を大きくするとブロックとブロックの境目が目立つようになるためです。
写真によく使われる
JPEG形式は圧縮によって若干画質が下がるという特徴がありましたが、細かい部分の画質が多少悪化してもそれほど見づらくならない写真の保存によく使われています。
写真の画像データを小さなブロックに分けて見た場合、そのブロック内での色味は似たようなものになります。JPEGはこのような画像と相性が良く、目で見て気にならない程度に圧縮すれば、見た目をそれほど損なわずに圧縮し、ファイルサイズを大幅に小さくすることができます。
画像を保存するファイル形式は他にも
画像を保存するファイル形式は他にもいろいろあります。
PNGの章で一瞬出てきた「GIF（ジフ、ギフ、ジーアイエフ）」というファイル形式はアニメーションが表現できるという特徴があり、現在でもアニメーションを再生したいときに使われています。
また、最近ではJPEGなどの形式よりもさらに圧縮効率が良くなるように設計された新しいファイル形式も登場してきています。
例として、主にWebサイトで「WebP（ウェッピー）」や「AVIF（エーブイアイエフ）」といったファイル形式が使われるようになってきています。
新しいファイル形式では同じファイルサイズで画質が良くなったり、同じ画質でファイルサイズが小さくなるというメリットがあります。しかしその一方で、そのファイル形式に対応していないソフトがあるというデメリットもあります。
普段使用しているソフトが使いたいファイル形式に対応するかなどを調べた上で、新しいファイル形式を試してみるのも楽しそうです。
まとめ
今回は画像のファイル形式であるPNGとJPEGについて、概要やそれぞれのファイル形式の特徴について見てきました。また、GIFについてや、WebP・AVIFといった新しいファイル形式についても軽く紹介しました。
たくさんのファイル形式がありますが、それぞれのファイル形式にはメリットやデメリット、そして得意なことや不得意なことがあります。目的に合わせて使うファイル形式を選びましょう。
