こんにちは!
皆さんは普段、パスワードをどのように管理していますか?
すべて同じパスワードを使っている方もいるのではないでしょうか。実はパスワードの使い回しはとても危険です。
ではどのようにパスワードを管理すればよいのでしょうか。すべて違うパスワードに変えて暗記するのが一番だと思われがちですが、実はその方法が一番優れているとも言えません。
今回はパスワードの管理方法を挙げ、それぞれどのような特徴があるのかについて見ていきます。
パスワードの管理方法の種類
パスワードには様々な管理方法があります。どのような管理方法があるのか見ていきましょう。
暗記
まず、パスワードを暗記しておくという管理方法があります。
メモ帳など紙に書いておく
パスワードを紙に書いておくという方法もあります。
スマホのメモ帳アプリなどに保存しておく
パスワードをスマホのメモ帳アプリなどに保存して管理している方もいるのではないでしょうか。
パスワード管理ソフト・アプリを使う
パスワード管理ソフトやパスワード管理アプリを使ってパスワード管理をする方法です。パスワード管理ソフトとは、たくさんのパスワードを保存しておけるソフトで、パスワードを登録しておけば、パスワードを自動で入力できるようになります。
管理方法①:暗記
メリット
メモからパスワードが漏れることがない
パスワードを暗記しておけば、紙やメモ帳などのメモからパスワードが漏れることはありません。
デメリット
パスワードを忘れることがある
パスワードを暗記しておく方法では、パスワードを忘れてしまうことがあります。しばらく使っていないサービスのパスワードは思っている以上に覚えていないものです。
パスワードを短くしがち
暗記という方法では、パスワードを忘れてしまうことを防ぐために、パスワードを共通化したりパスワードを短くしたりしてしまいがちになります。
複数のサービスで同じパスワードを使ったり、短いパスワードを使ったりするとパスワードを簡単に破られてしまいます。
管理方法②:パスワード管理帳など紙へのメモ
メリット
パスワードを忘れても思い出せる
紙にメモしておけばパスワードを忘れてしまってもメモを見れば思い出すことができます。
暗記のデメリットであった、パスワードを一緒のものにしてしまったり、短いものにしてしまったりすることも少なくなります。
デメリット
メモが盗まれたらすべてのアカウントが乗っ取られる
パスワードを書いたメモを落としたり盗まれたりした場合、すべてのアカウントが他人にログインされてしまいます。メモを慎重に取り扱う必要が出てきます。
メモを失くしたらログインできなくなる
メモを失くしたらログインできなくなってしまいます。メモの管理には十分気をつけなければなりません。
管理方法③:スマホのメモ帳などへメモ
メリット
手軽
スマホのメモ帳へのメモは手軽です。
デメリット
危険
スマホがウイルスに感染した場合や、メモ帳アプリを悪意のある人物が作っていた場合、すべてのパスワードが盗まれてしまうかもしれません。
管理方法④:パスワード管理ソフト・アプリを使う
メリット
たくさんのパスワードを覚える必要がない
パスワード管理ソフトを使う場合、覚えるパスワードはパスワード管理ソフトにログインするためのパスワード1つのみとなります。
たくさんのパスワードを覚える必要がないため楽ですし、単純なパスワードになってしまう危険性も薄くなります。
メモからパスワードが漏れる心配がない
パスワード管理アプリなら、メモからパスワードが漏れることがありません。メモを使うよりも安全性が高くなります。
フィッシング詐欺にも強い
パスワード管理ソフトを使った場合、偽メールや偽サイトを使ってクレジットカード番号などの重要情報を抜き取るフィッシング詐欺にも対策することができます。
パスワード管理ソフトを使っていれば、普段と違うサイトを検知し、パスワードが自動で入力されません。
デメリット
信頼できるサービスを見つける必要がある
パスワード管理ソフトにはすべてのパスワードを預けることになります。そのため、怪しいパスワード管理ソフトを選んでしまうとパスワードをすべて盗まれてしまうかもしれません。
パスワードが本人以外には絶対にわからないような仕組みになっているかや、パスワード管理ソフトを作っている企業の信頼性などを確認した上でパスワード管理ソフトを選ぶ必要があります。
おすすめなのは?
私のおすすめは④のパスワード管理ソフトを使うことです。
①の暗記はパスワードを忘れてしまう危険がありますし、暗記するとなると短くて覚えやすい文字列を選んでしまうことになりがちです。
②の紙での管理は、メモした紙を紛失する可能性や盗まれる可能性があります。
③のスマホのメモ帳アプリなどでの管理はスマホがウイルスに感染した場合や、メモ帳アプリを悪意のある人物が作っていた場合に大変なことになりますので絶対にやめておきましょう。
④のパスワード管理アプリでは、①の忘れてしまったり覚えやすい文字列にしてしまったりする危険を防げますし、信頼できるサービスを選べば②や③のメモが流出する危険も少なくできます。さらに、フィッシング詐欺も対策することができます。
パスワード管理ソフトを使うのが難しい場合
④のパスワード管理ソフトがおすすめですが、コンピュータが苦手な方はパスワード管理ソフトを使うのはハードルが高いかもしれません。その場合は①の暗記や③の紙での記録を使うことになりますが、ちょっとした工夫で安全性を高めることができます。
これまですべて同じパスワードを使っていた方は、共通パスワードとして長いパスワードを決めて覚えておき、そこにサービス名をいじったものを追加する、ということをしてみてはいかがでしょうか。
共通パスワードに「pasokonpasuwa-do」と設定するとしましょう(あくまで一例です)。サービス名の2~4文字目を取って共通パスワードの後ろに置くと決めておけば、Googleにログインする場合は「pasokonpasuwa-dooog」、Yahooにログインするときは「pasokonpasuwa-doaho」など、サービスによってパスワードを変えることができます。こうすれば、すべて同じパスワードを使うよりは安全性が高くなるでしょう。
また、暗記と紙を組み合わせることで安全性を高めることができます。共通パスワードを暗記しておき、サービスごとのパスワードを紙にメモしておくといった方法があります。
紙に「Google: guugrudayo」、「Yahoo: yafuukamone」などメモしておき、パスワードを入力する際に「共通パスワード+サービスごとのパスワード」を入力するようにすれば、パスワード管理帳が盗まれてしまった場合でも、盗んだ人はログインすることができません。
このように、ちょっとした工夫でよりよいパスワードにすることができます。
まとめ
今回は、パスワードの管理方法について考えてきました。
パスワードはとても大切です。パスワードが盗まれると、SNSなどでは周囲の人に迷惑をかけることにも繋がりますし、銀行や通販サイトなどのサービスでは金銭的な被害が出る場合もあります。
個人的にはパスワード管理ソフトを使うのがおすすめですが、使わなくても工夫次第でパスワードを安全なものにすることができます。
適切にパスワードを管理して安全にインターネットを利用しましょう。