こんにちは!
電子レンジでお弁当等を温めるときに、500Wと1500Wでの調理時間しか書かれておらず、「うちのレンジ600W(700W)なのに…」などとなったことはありませんか?
今回の記事では、食品に書かれているワット数と家にある電子レンジのワット数が合わないときにどうすればよいかについて解説していきます!
秒数を変えても加熱できるかんたんな仕組み、計算式と早見表、そしてなぜそれが成り立つのかを示した説明の順で書いていきます。
計算式や早見表で秒数を変換することができますので、ぜひ使ってください!
さて、それでは仕組みから見ていきましょう!
仕組み
電子レンジは、レンジの出力が高いほど早く温まり、レンジの出力が低いほどゆっくり温まります。
つまり、使用するレンジのワット数(電力)が表示されているワット数よりも大きい場合は、その分レンジでの調理時間を短くすればよいですし、表示されているものよりも小さい場合はその分調理時間を長くすればよいということです。
計算式や早見表を用意しましたので、是非活用してください。
注意
使用するレンジの出力が表示されているワット数よりも大きいと、加熱ムラが大きくなる場合があります。
また、指定されているレンジの出力と使用するレンジの出力が大きく違う場合は調理がうまく行かないことがあります。
特に、表示されているものと違う出力ではじめて調理する食品の場合は、食品の様子を見ながら慎重に加熱しましょう。
調理する食品にレンジ調理をする場合の最大出力などが表示されている場合は、そちらに従ってください。
秒数を変換する計算式
表示されているワット数と使う電子レンジのワット数が違う場合、次の式で調理する秒数を計算することができます。
(秒数)=(表示されている秒数)×(表示されているワット数)÷(使うレンジのワット数)
変換一覧表
表示されている出力の列で調理する秒数があるマスと、調理に使う出力が書かれているマスを見つけてください。秒数があるマスの行と出力が書かれたマスの列が交わったところが加熱する秒数です。
500W | 600W | 700W | 1000W | 1500W |
30秒 | 25秒 | 21秒 | 15秒 | 10秒 |
1分 | 50秒 | 43秒 | 30秒 | 20秒 |
1分30秒 | 1分15秒 | 1分4秒 | 45秒 | 30秒 |
2分 | 1分40秒 | 1分26秒 | 1分 | 40秒 |
2分30秒 | 2分5秒 | 1分47秒 | 1分15秒 | 50秒 |
3分 | 2分30秒 | 2分9秒 | 1分30秒 | 1分 |
5分 | 4分10秒 | 3分34秒 | 2分30秒 | 1分40秒 |
10分 | 8分20秒 | 7分9秒 | 5分 | 3分20秒 |
例えば、500Wで2分と表示されている食品を600Wで調理する場合は1分40秒加熱してください。
理論
この章では先程の計算式が成り立つ理由を説明していきます。少し難しいですが興味があれば読んでみてください。
電子レンジが食品に与えるエネルギーは、レンジに表示されているワット数で計算すると以下のように求められます。
エネルギー[J] = 電力[W] × 時間[s]
使用するレンジのワット数(電力)が表示されているワット数よりも大きい場合は、その分レンジでの調理時間を短くすればよいですし、表示されているものよりも小さい場合はその分調理時間を長くすればいいことがわかります。
食品を同じだけ温めるには同じくらいエネルギーを与えれば良いです。そのため、
表示されているワット数[W] × 表示されている時間[s] = 使用するレンジのワット数[W] × 求める時間[s]
という式を立てます。表示されているワット数[W]、表示されている時間[s]、使用するレンジのワット数[W] はわかっているため、実際に調理する際の時間を求めることができます。
両辺を 使用するレンジのワット数[W] で割ると、
求める時間[s] =(表示されているワット数[W] × 表示されている時間[s])÷ 使用するレンジのワット数[W]
となりました。この式で、計算順を変えることで
(秒数)=(表示されている秒数)×((表示されているワット数)÷(使うレンジのワット数))
が得られます。
まとめ
今回は、電子レンジ調理の場合に表示されている出力と調理に使うレンジの出力が違う場合の秒数の変換方法について解説しました。
レンジの出力が表示されているものと違うと戸惑ってしまうこともありますが、電卓を使うことでかんたんに計算することができます。
この計算方法について知っておくことで、電子レンジに対する理解が少し深まったのではないでしょうか。
また、理論の章ではエネルギーの計算を使いました。どのくらいの熱が発生するのかなどを知ることができますので、興味があれば調べてみてください。
この記事がみなさんの快適な生活につながれば幸いです!最後まで見ていただきありがとうございました!