MP3とAACを比較!それぞれの特徴やメリットは?

波形 音楽

こんにちは!

CDを取り込む際や楽曲を購入する際にどのファイル形式で保存すればいいのか迷ったことはありませんか?

今回は、音声ファイルのファイル形式のうち、MP3とAACについて比較していきます。

この記事では、MP3とAACの概要やそれぞれのファイル形式のメリットについて解説し、さらにMP3とAACに共通する特徴である「非可逆圧縮」についてやビットレートについても解説していきます。

それではそれぞれのファイル形式の概要から見ていきましょう!

MP3とは

MP3とは、非可逆圧縮の音声ファイル形式です。拡張子は「.mp3」が使われます。

古くからたくさんの機器に使われており、いまでも多く使われています。

AACとは

AACとは、MP3と同じ非可逆圧縮の音声ファイル形式ですが、MP3よりも後に開発されました。拡張子は「.aac」などが使われます。

こちらもたくさんの機器が対応しています。

非可逆圧縮形式について

MP3とAACは、どちらも「非可逆圧縮」という方式でデータを圧縮しています。

非可逆圧縮とは、「データをもとに戻せないような圧縮」のことで、ファイルサイズは元データよりも大幅に小さくなりますが、その分いくらか音質は悪くなる、という圧縮方法です。

この圧縮には、ファイルサイズを減らしても音質の低下を感じさせないように様々な工夫がされており、例えば人間の耳には聞こえないような高音域のデータを削ったり、聞き取りにくい大きい音の直後の音を削ったりしています。このような工夫をすることで、ファイルサイズを7割〜9割ほど削減してもそれほど音質が変わったように聞こえないということが可能になります。

WAVやAIFFなど、ファイルを圧縮しない無圧縮形式や、FLACやALACなどのデータをもとに戻せるような可逆圧縮形式のファイル形式もありますが、ここでは詳しくは紹介しません。

ビットレート

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「一秒間にどれくらいのサイズを使うか」ということは「ビットレート」という項目で決めることができます。ビットレートは大きいほど音質が上がりますが、その分ファイルサイズも大きくなります。

ビットレートは、音声通話などそこまで音質を重視しない場合は64kbps前後、ファイルサイズを小さくすることを重視する場合の音楽データは128kbps〜196kbps、音質を重視する場合は320kbpsがよく使われます。

同じ曲のデータを使っている場合、ビットレートとファイルサイズの関係は比例関係にあります。ビットレートと曲の長さからおおよそのファイルサイズを求めることができますので、ストレージの容量に限りがあり、どの程度のビットレートにするか悩んでいる方は計算してみると良いでしょう。

おおよその計算式は以下のとおりです。

ファイルサイズ[MB] = ビットレート[kbps] ÷ 8 × 曲の長さ[秒] ÷ 1000

これに曲数を掛けることで、どれくらいのストレージ容量を使うかを計算することができます。

<参考>

無圧縮WAV(CD音質):1411kbps、可逆圧縮FLAC(CD音質):(曲によりますが)1000kbps前後

MP3のメリット

様々な機器が対応している

MP3はAACと比べると古くからあるファイル形式で、さまざまな機器が対応しています。AACが普及する前の製品で、AACには対応していないがMP3なら対応しているというものもあります。

MP3にしか対応していない機器を使っている場合はMP3のほうが良いでしょう。

AACのメリット

同ビットレートではMP3よりも音質が良い

AACはMP3よりも後に開発されたため、同ビットレートではMP3よりも音質は良いです。

AACも最近は普及しており、MP3は使えるがAACは使えないという機器は少なくなってきています。使っている機器によってはすべてAACで管理するのも良いでしょう。

まとめ

今回は、MP3とAACの概要とそれぞれのメリットについて解説し、音声ファイルの圧縮についてやビットレートについても紹介しました。

どちらにも長所がありますが、どちらにするか決める上で大切なのは「使っている機器がそのファイル形式に対応しているかどうか」や、曲を購入する場合は「どのファイル形式がよく売られているのか」などだと思います。

今回は詳しくは触れませんでしたが、音質が気になる場合やストレージの容量に余裕がある場合は可逆圧縮のファイル形式(FLACやALAC)や無圧縮のファイル形式(WAVやAIFF)もおすすめです。

さまざまなファイル形式があって悩みますが、別のファイル形式のファイルが必要になったらファイル形式を変換できるソフトでいつでも変換できますので、どちらで保存するか悩んでいる方は直感で好きな方に決めちゃいましょう。

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