こんにちは!
今回は、NASと外付けHDDを比較していきます。どちらもデータを保存して置くための機器ですが、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。
この記事ではNASと外付けHDDの概要について解説し、それぞれのメリットとデメリット、そしてどちらを選べばよいのかについて考えていきます。
それでは見ていきましょう!
NASとは
NAS(Network Attached Storage)とは、ネットワークに接続して情報を保存する機器です。NASと同じネットワークに繋いでいる機器からデータにアクセスすることができます。機種によってはインターネットからアクセスできるものもあり、その場合は外出先からも保存しているデータを見ることができます。
外付けHDDとは
外付けHDDは、主にUSBでパソコンなどと接続してデータを保存する機器になります。USBケーブルで繋げばすぐにデータにアクセスすることができ、手軽に使うことができます。
NASのメリット
たくさんの機器からデータにアクセスできる
NASにはネットワーク経由でアクセスするため、同じネットワークに接続している複数の端末からアクセスすることができます。
家族や部署で共有するデータなどを置いておくと、全員がすぐにアクセスすることができます。
読み書きの速度や耐障害性を高められる
NASはRAIDというものを使うことができます。RAIDは複数のドライブを一つのドライブとして使うことができる機能で、モードによって読み書きの速度を高めたり、一つのドライブが故障してもデータがなくならないようにしたりすることができます。
データが消えないようにしたい場合にはNASを使うと良いでしょう。
NASのデメリット
設定が必要
NASを使うにはNASをネットワークに接続するなどの設定が必要になります。ネットワークについての知識もある程度必要になります。
また、NASにアクセスする側の機器でも、USBで接続する場合とは若干違う方法でNASにアクセスしなければなりません。
価格が高い
NASは外付けHDDと比べると値段は高くなります。これは、ネットワークへのアクセスやRAIDなど、外付けHDDよりも使える機能が多くなっているためです。
また、NASは常時稼働するため電力を消費します。
外付けHDDのメリット
手軽に使える
外付けHDDはパソコンなどとUSBケーブルで接続すればすぐに使うことができます。
接続すればすぐに認識されて内蔵ストレージと同じようにファイルを扱うことができるため、操作の面でも困ることは少ないでしょう。
安い
外付けHDDはNASと比べると価格が安くなっています。
外付けHDDのデメリット
さまざまな機器で使いたい場合には接続が面倒
外付けHDDはUSBケーブルで接続するため、さまざまな機器で使いたい場合には外付けHDDを移動してケーブルで接続する必要があります。
NASはネットワーク経由でケーブルを接続しなくても使えるため、それと比べると手間はかかります。
機能は少ない
外付けHDDはデータを保存することに特化しているため、データの共有ができるNASと比べると機能は少なくなっています。
ストレージの使い方によってはNASのほうが良いでしょう。
どちらがおすすめ?
NAS
NASはたくさんの人が使う場合や、RAIDを使いたい場合などにおすすめです。
NASはネットワーク経由でアクセスできるというメリットがありました。そのため、たくさんの人がアクセスする場合、例えば家族で撮った写真を共有することに使ったり、オフィスで同じチームの人とのデータの共有などに使ったりするとNASのメリットを活かせるでしょう。
RAIDなどNASの機能を使いたい場合にもNASがおすすめです。
外付けHDD
外付けHDDは個人で利用する場合に向いています。
NASのメリットであったたくさんの機器からアクセスできることは、個人で利用する場合はそれほどメリットになりません。
個人で利用する場合は、接続や設定が手軽で、価格が安い外付けHDDのほうが向いていると言えます。
また、バックアップ目的に使うことを考えた場合、NASでRAID1やRAID5などを使った場合と比べるとデータが消えるリスクが高くはなりますが、個人でのバックアップに使う場合には十分にデータが消失するリスクを低減することができます。
まとめ
今回はNASと外付けHDDをついて解説し、それぞれのメリット・デメリットやどちらがおすすめなのかについて見てきました。
データを保存するだけで良い場合には外付けHDDを使い、データの共有など、さらにたくさんの機能を使いたい場合にはNASを使うことになると思います。
データをどのように扱い、どのように使いたいのかについて考えるとNASと外付けHDDのどちらがよいのか見えてくるのではないでしょうか。