こんにちは!
皆さんは「マークダウン」というものを使ったことがありますか?
テキストとマークダウンはどちらも文章を記録しておく方法の一つですが、テキストとマークダウンにはどのような違いがあるのでしょうか?
今回は、テキストとマークダウンを比較し、それぞれのメリットとデメリット、そしてどちらを使うとよいのかについて考えていきます。
それでは見ていきましょう!
テキストとは
テキスト(プレーンテキスト)は、文字で記録する方法で、文字や数字、記号などを記録しておくことができます。
テキストファイルを表示できるファイルは多く、Windowsではメモ帳やWordなどで見ることができます。
マークダウンとは
マークダウンとは、テキストの情報に加えてテキストを装飾することができる「マークアップ言語」と呼ばれるものの一種で、シンプルな文法で文字を装飾できるという特徴があります。
記号を文章の前につけることで、見出しをつけたり箇条書きのようにしたりすることができます。
また、文字列を記号で囲むことで太字や斜体にすることもできます。
その他にも、リンクを載せたりプログラムのコードを書くスペースができたりと、さまざまな機能を使うことができるようになっています。
# シャープ1つで大見出し
## シャープ2つで中見出し
* アスタリスクで箇条書き
* アスタリスクで箇条書き
**太字**にしたり、~~打ち消し線~~を引いたりできます
マークダウンを適用したときの表示は以下のようになります。
シャープ1つで大見出し シャープ2つで中見出し ・ アスタリスクで箇条書き ・ アスタリスクで箇条書き 太字にしたり打ち消し線を引いたりできます
テキストのメリット
たくさんのソフトでファイルを開ける
テキストファイルはいろいろなソフトでファイルを開くことができます。
そのため、さまざまな機器で読み取る場合や、考えた文章を共有したりする場合に便利です。
テキストのデメリット
文字の装飾はできない
テキストでは、文字の装飾はできません。
テキストファイルに入るのは漢字や数字、記号、絵文字などの文字だけで、文字の大きさを変えたり、文字の配置を整えたりすることがはできません。
文字を装飾する必要がある場合はマークダウンやHTMLなどのマークアップ言語を使って保存しましょう。
マークダウンのメリット
マークアップ言語としてはシンプルな文法
マークダウンは、シンプルな文法で文字を装飾することができます。
例えば、Webサイトによく使用されるHTMLというマークアップ言語では、「<h1></h1>」のようなタグを使って文字を装飾します。マークダウンでは、それと同じ内容を「# 」で書くことができます。
テキストと文字数がそれほど変わらずに文字を装飾することができます。
マークダウンのデメリット
対応しているソフトが少ない
テキストファイルは読み込めるソフトは多いですが、マークダウンのファイルを、マークダウンが適用された状態で読み込めるソフトは少ないです。
マークダウンを編集するためのソフトには「Joplin」や「Visual Studio Code」、「Typora」などがあります。
とはいえ、文字の大きさや箇条書きなどは反映されませんが通常のテキストエディタでも見たり編集することはできます。なお、テキストエディタでマークダウンファイルを見たい場合には拡張子を「.txt」に変更する必要があるかもしれません。
装飾に使う記号を覚える必要がある
マークダウンで文章を書く場合、使用するソフトによっては装飾に使用する記号を覚える必要があります。
マークダウンでは「#」と使って見出し、「*」を使って箇条書きなど、記号を使って文章を整形していきます。そのため、普通のテキストエディタなどマークダウンに対応していないソフトで編集する場合はこれらの記法を覚える必要があります。
なお、ソフトによってはマークダウンの記法を覚えなくても文字の装飾ができる場合もありますが、記法を覚えると素早く入力でき便利です。
どちらを使う?
文章だけで十分な場合やメモを誰かに送る場合
テキストデータがおすすめです。
テキストデータは文章を保存しておくのには十分です。また、メモを誰かと共有する場合は、どのような環境でも見やすいテキストデータのほうが良いでしょう。
文字を装飾して分かりやすく記録しておきたい場合
マークダウンがおすすめです。
マークダウンはいくつかの記号を使うことで簡単に文字を装飾することができます。そのため、見出しや箇条書きなどをよく使う場合、マークダウンで書くことによって見やすい文章にすることができます。
まとめ
今回は、テキストとマークダウンを紹介し、それぞれのメリットとデメリット、そしてどちらを使うとよいのかについて見てきました。
テキストは手軽に扱うことができ、文章だけを記録しておきたい場合や短いメモなどに向いています。
その一方で、マークダウンを使うと文章を整えたり見やすくしたりできますので、後で見返す際にとても見やすくなります。
どのような文章を書き、その文章をどのように使うのかを考えながら、どちらを使うと良いのかを考えてみましょう。