wavとflacを比較!曲を取り込むときや曲を買うときはどちらを選べば良い?

波形 音楽

こんにちは!

今回は「wav」と「flac」について解説していきます。

CDを取り込む際や楽曲を購入する際などに気になるファイル形式ですが、今回の記事では、音声データに関するファイル形式である「wav」と「flac」の概要について説明し、それぞれのメリットとデメリットを紹介していきます。

それではそれぞれのファイル形式の概要から見ていきましょう!

WAVについて

波形

WAV形式は、Windowsでよく使われる、非圧縮の音声ファイル形式です。

古くから開発されており、たくさんの機器に対応しています。

拡張子は「.wav」が多く使われています。

FLACについて

FLAC形式は、可逆圧縮の音声ファイル形式です。

比較的新しいファイル形式です。

拡張子は「.flac」が多く使われています。

非圧縮形式と可逆圧縮形式の違いは?

「非圧縮」「可逆圧縮」という言葉が出てきましたが、これらは一体何を表しているのでしょうか。

「非圧縮」とは、データを圧縮していないという意味です。特徴としては、再生時の負荷は小さいですがデータ量が多くなります。

「可逆圧縮」とは、データを戻せるような形式で圧縮しているという意味です。こちらは非圧縮と比べると再生時の負荷は大きいですがファイルサイズは3割〜半分程度削減できます。

ポイントは、可逆圧縮形式は「データを戻せるように」圧縮している、という点です。圧縮してはいますがなにかのデータが失われているというわけではありません。パソコンをよく使っている方なら、ZIP形式を思い出していただくと理解しやすいと思います。

FLACは可逆圧縮形式ですが、「データを戻せなくてもいいからとにかくファイルサイズを小さくする」という圧縮方法もあります。これは「非可逆圧縮」形式といい、mp3やAACなどが非可逆圧縮形式に当たります。可逆圧縮形式ではファイルサイズは3割〜半分ほどしか減らせませんが、非可逆圧縮形式なら、音質にもよりますがファイルサイズを7割〜9割ほど減らすことができます。

WAVのメリット

さまざまな機器・ソフトが対応している

WAV形式は古くからあり、プログラム上での扱いもかんたんなため、flacに対応していない古い機器やソフトウェアなどでも対応している場合があります。

WAVのデメリット

ファイルサイズが大きくなる

WAVは非圧縮形式のため、ファイルサイズは大きくなります。CD音質で4分の曲なら約4MB、それが1000曲あったら4GBです。ハイレゾ音源の場合は更にファイルサイズが大きくなります。

スマートフォンに曲を入れる場合はストレージ容量が不安になります。

メタデータに弱い

WAVファイルには楽曲の情報(曲名やアーティスト名など)を入れられる機能(メタデータの埋め込み)がありますが、ソフトによって挙動が異なる場合があり、メタデータの登録がうまくできない場合があります。

曲名やアーティスト名などを埋め込んで管理したいという方にはWAV形式はあまり良くないでしょう。

FLACのメリット

容量を削減できる

FLACは非圧縮のWAVと比較して容量を3割〜半分程度削減できるため、ストレージの容量を節約することができます。

非可逆圧縮形式のファイルの圧縮率には敵いませんが、データを削らずにファイルサイズを小さくできるのは大きな強みです。

メタデータの埋め込みに強い

WAV形式はメタデータの埋め込みについて問題が起こることがありましたが、FLACではそのようなことはほとんどありません。

メタデータを扱いたい方はFLACのほうが良いでしょう。

FLACのデメリット

iTunesで読み込めない

FLAC形式のファイルはiTunesで読み込むことができません。これはAppleが「ALAC」という可逆圧縮の音声ファイル形式を開発しているためだと考えられます。

iTunesを使っている方にとってはFLACは扱いづらいでしょう。

使える機器はまだ少なめ

WindowsやAndroidでは問題なく聴くことができるFLACですが、やや古い機器などFLACに対応していない機器もあります。

使える機器が圧倒的に多いのはMP3形式だと感じます。

まとめ

今回は楽曲を買うときのファイル形式のうち、WAVとFLACを比較してきました。

どちらもデータを削らないタイプのファイル形式でしたが、それぞれに特徴がありました。

私はWAVを使っていた時期もありましたが、現在はFLACをメインに使っています。できるだけ高音質で取り込みたい(非圧縮か可逆圧縮)、メタデータを使って楽曲情報を管理している(WAVは除外)、iTunesは使っていない、などの理由からFLACで保存しています。

ファイル形式を選ぶ際は、どれくらいの音質を求めるのか、どれくらいの容量までなら使えるのか、どのように管理したいのかなどを決めて考えるといいでしょう。

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