ZIPと7zの違いは?それぞれのメリットやデメリットを解説!

zip ソフトウェア

こんにちは!

今回はデータを圧縮する形式であるZIPと7zを比較していきます。

ZIPと7z、聞いたことがあるでしょうか?ZIPは聞いたことがあっても、7zは初めて聞いたという方もいるのではないでしょうか。

今回の記事では、ZIPと7zを比較し、それぞれどのような特徴があるのか、それぞれのメリット・デメリットにはどのようなものがあるのかを見ていきます。

ZIPとは

ZIPとは圧縮形式の一つで、ファイルやフォルダの圧縮などによく使われています。Windowsの標準機能で圧縮・解凍することができるため広く使われています。

拡張子は「.zip」がよく使われています。

7zとは

7zも圧縮形式の一つになります。

今のところWindowsの標準機能では使えませんが、ZIPにはないさまざまなメリットがあるため、ZIPほど知名度はないですがよく使われています。

ZIPのメリット

標準機能で使えることが多い

ZIPはWindowsの標準機能で圧縮・解凍ができるほか、macOSでも標準機能で圧縮・解凍をすることができ、多くのコンピュータで使うことができる汎用性の高さがあります。

一般のファイルやフォルダを圧縮する形式の中では最も知名度が高く、RARや7zなどといった他の圧縮形式を知らない方でもZIPは知っているという方も多いと思います。

ZIPのデメリット

フォルダ構造がわかる

ZIP形式のデメリットとして、圧縮前のフォルダ構造が分かるということが挙げられます。

実際にZIP形式に圧縮してみると確認できますが、ZIPで圧縮した場合、もとのフォルダに入っていたフォルダ名やファイル名がわかるようになっています。

便利といえば便利なのですが、これらの情報はパスワードを解いて解凍せずとも分かるため、セキュリティ的には弱いです。パスワードを掛けて暗号化したファイルが誰かの手に渡ったら、パスワードを知らなくてもフォルダ名やファイル名から内容を推測されてしまうかもしれません。

そのため、重要な情報を暗号化して保存したり送信したりする場合にはZIP形式は使わないほうが良いでしょう。

ファイルサイズに制限がある

ZIP形式では、4GBを超えるファイルの圧縮や、圧縮後のファイルサイズが2GBを超えるような圧縮は、圧縮ができなかったりデータが破損したりすることがあります。

見た目では圧縮できたように見えても、実は破損しているということもあるそうなので注意しましょう。

大きめのファイルを圧縮する際はZIP形式は使わないほうが良いかもしれません。

7zのメリット

圧縮率が高い

7zはZIPよりもあとに開発されており、さまざまな改良が施されています。

7zの特徴として、ZIPよりも圧縮率が高いことが挙げられます。

試しに青空文庫から「吾輩は猫である」のテキストファイルをダウンロードして解凍したもの(749.1kB)をZIPと7zに圧縮してみました。

結果、ZIPでは345.1kB、7zでは264.2kBになりました。もちろん、圧縮率の設定や圧縮に使うソフトウェアによっても結果は変わるため単純な比較はできませんが、7z形式で圧縮したほうが圧縮率が高い結果となりました。

GNOME Files 42.6

巨大なファイルも扱える

ZIPは巨大なファイルを扱えないというデメリットがありましたが、7zは16EiB(1TBの約1000万倍!)までのファイルサイズに対応しています。

おそらくあと数十年はファイルサイズで困ることはないでしょう。

7zのデメリット

Windowsはソフトを入れなければ作成できない

7zは現在、Windowsの標準機能で圧縮・解凍することができません。

そのため、7-Zipなどのソフトウェアをインストールする必要があります。ソフトウェアを気軽にインストールできない環境で使う場合には、7zは不便でしょう。

ちなみに、Windows11の標準機能で7z形式のファイルを扱えるようになるとの噂もあるので、いつか7z形式が手軽に使える日が来るかもしれません。

ZIPと比べて知名度が低め

データを誰かに送信する目的で7zを使用する場合、相手が7z形式について知っている必要があります。

もし相手が7zについて詳しくなければ「見たこともない拡張子の謎のファイル」だと思われてしまうかもしれません。また、7z形式を利用するにはソフトのインストールが必要になりますが、ソフトのインストール作業もパソコン初心者の方の中には難しいと感じる方も多いと思います。

そのため、7z形式を使うのは自分用に使う場合やパソコンに詳しい方とやり取りをする場合に限ったほうが良さそうです。

圧縮形式は他にも

今回は「ZIP」と「7z」、2つの圧縮形式について見てきましたが、他にも「RAR」や「gzip」など、目的によって様々なものが使われています。

それぞれ違った特徴を持っており、使用目的やOSとの相性などで使い分けられています。

気になった方は詳しく調べてみてください!

まとめ

今回はZIPと7zの特徴について解説し、それぞれのメリットとデメリットを考えてきました。

汎用性の面ではZIPが強く、圧縮率や暗号化した場合のセキュリティの面では7zが優秀という結果になりました。

誰が使うのかや、どのように使うのかによってどちらのほうが適しているのかは変わってきます。

自分用に使うなら7zで良いかもしれませんが、データの共有が目的ならZIPの方が相手にとってわかりやすいかもしれません。

使用目的を考えながらどの圧縮方式を使うのか選んでみてくださいね!

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